「トガリビト 熱量に、ふれる」(2025年12月6日放送分)

番組名:「トガリビト 熱量に、ふれる」(2025年12月6日放送分)
放送局:CBCテレビ
放送日時:2025年12月6日(土曜日)午後5時00分~午後5時30分

昨年12月、柴垣さんの投稿直後に、本サイトを運営している「ワードプレス」の投稿フォームのアップデートがあり、当サイトのアダプトに時間がかかってしまい、投稿が出来ない時間があった。一ヶ月遅れの投稿になってしまったことをお詫びしなくてはならない。

閑話休題。先回の本番組の感想をアップしてから、あっという間にワンクールが過ぎてしまった。ワンクールに一度のこの番組も既に7回目を数える。今回は米原のダウンジャケットを中心とするアパレルメーカー「ナンガ」社長の横田智之氏(47)を取り上げた。筆者は不覚にもこのメーカーの名前を知らなかったが、今や日本屈指のダウンメーカーで、東京や名古屋のど真ん中に路面店を展開し、アウトドアギアやウェアにも扱いを広げているという。

実はこの回の放送時間と「テレビの旋風」執筆者例会が重なってしまい、録画したものを後から観たのだが、同じ日に「ブラタモリ」が近江八幡を歩いていて、近江商人の話からそれを代表する商人に「ふとんの西川」を紹介、西川旧家を訪問していたのだ。その番組を先に観て、それから本番組の録画を観たので、「ナンガ」の創業者が近江真綿を扱い、大手布団メーカーの下請け工場を営んでいたと紹介されて、あ、ひょっとしたら大手布団メーカーとは西川のことかな?と興味が膨らんだのだった。横田家は近江商人の末裔か?と。

再度閑話休題。まず今回の「トガリビト」を観て感じたのは、テロップの出し方、編集のテンポ・リズムのリフレッシュだ。最初にこの番組を観たとき鮮烈な編集スタイルにビックリしたのだが、それも6回観ていると驚きも減ってくる。そこへ今回の工夫を凝らしたテロップワークとでもいうのか、遊び心いっぱいで、でもきっちり読ませる入れ方は、更に洗練されたと感じた。

そして登場人物の相変わらずのトークのキレ。これまでの「トガリビト」の中でも際立つユニークさで、ここでも何回か書いたが「言い淀まない」そして「自信」に溢れたしゃべりは彼が扱う商品への自信の裏付けとなっているなと理解できるのだ。全国を歩いて近江商人の末裔なのだろうか。

ここまで7回観てきて感じるのは、大企業ではないが見事にブレイクスルーに成功した町の会社の姿は、現在の企業の悩みや成功のヒントと共通して重なってみえる。中小企業においては事業継承、ニッチを攻める目の付け所、出会いを逃さないこと、そして全企業に共通するのは消費者のニーズを的確に捉える嗅覚を持っていること、更にコロナ禍を逆手に取って攻めたこと。そうした多層的な内容を30分で味わえるのが、この番組の面白い所で、これをセンスの良い画作りでみせる。番組クオリティを保つ事を考えるとワンクールに1本が良い間隔なのかもしれない。

さて本編では「ナンガ」の名前の由来の説明が無かったので、会社のHPを見てみた。

『ヒマラヤ山脈にそびえる標高8126mの「ナンガ・パルバット」、別名「人喰い山」と恐れられるこの山から名をとった「NANGA」は、1994年に滋賀県米原市で創業したダウンメーカーです。数多の遭難者を出してきた俊峰になぞらえたブランドは、まさに厳しい山に挑む精神の象徴であり、そこには「困難だからこそやってやろう、みんなが登らんとこを登ったろう」という、2代目社長・横田晃の思いが込められています。』

とあった。「みんなが登らんとこを登ったろう」、面白いチャレンジ精神だと思う。紹介する時間が無くなってしまったのだろうか。次回がまた楽しみだ。(KING)