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番組名:中京テレビ開局50周年 池上彰×サンドウイッチマンと考える“フェイクニュース”
放送局:中京テレビ
放送日時:’19・11・23㈯1330~1455
フェイクニュースの実例から始まり、発生や拡散のプロセスをわかりやすく解説し、その対応について視聴者にも問いかける。
今日的で重要ではあるが複雑なテーマを放送時間に合わせて、分かりやすく、シンプルにまとめて作り上げた。
番組制作が企画段階から時間をかけて検討されていると感じた。その結果、多角的で説得力のある番組展開となっている。
スタジオに参加する大学生に対して行った事前アンケートも的確で無駄がなく、スタジオでのトークに生かされている。
スタジオでの出演者やディスプレーの位置関係を始め、セットのデザイン、雰囲気も良く、その結果、スタジオトークもスムース。
MCの池上彰、サンドウイッチマン、松原アナのそれぞれの役割も明確で無駄がなく、キャラクターも生きている。
カミナリの漫才も面白かった。総合的なスタジオ演出がよくできていると感じた。
海外取材もホロコーストのネタやフェイクニュースの制作者の顔出しという充実した内容で見ごたえあった。
震災を中心に対応について語られていたが、政治に関わるフェイクニュースはさらに複雑だし、規制の問題も意味が違ってくる。
ソーシャルメディアの時代となって、フェイクニュースと呼ばれるものが現れた、といえるだろう。
「デマゴギー」略称「デマ」という言葉がある。関東大震災や戦後の荒廃の中でどんな「デマ」が世間を惑わしたのか。
そんな歴史や意味を知っていることが池上さんの言う常識なのだと思う。
スタッフロールで組織を横断して多数の社内メンバーが関わっているように感じた。周年記念に限らず、縦割りを超え社内の知恵や人材を活かすことは、ローカル局として生き残るためにも重要だと思う。
澤田健邦