新型コロナウイルスに関するこの地域の報道について

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愛知県、名古屋市の感染に関する情報の出し方ならびに名古屋各局の報道について、かなり疑問を持っている。

ご存知の通り、愛知県は今日(3月9日13時)までの感染者は80人。北海道に続いて2番目に多い地域である。しかし、全国放送の報道番組では北海道の事例や大阪のライブハウスからクラスター現象で感染が広がっている報道はかなりあるが愛知県の事例は蒲郡の感染者が知りながら飲みに出てうつすと言っていた言語道断の事例と緑区と南区のデイサービスに対して休止要請を出したことが主なところ。名古屋市や愛知県は感染者が利用した個別の施設名は発表をほとんどしていないと思う。当事者である施設や企業が店舗前や施設前に表示していることで少しづつ伝わってくるのが僕の実感。スタジオアリスのスタッフが感染したのはスタジオアリスからの発表で知った。名古屋市の発表は南区の商業施設という言い方だと思った。あと南生協病院というのも新聞などで知った。

全国2位の感染者を出している自治体はもっと情報開示をして、地域民に適切な警戒感を持たせなければいけないのではないか?愛知県、名古屋市行政の対応は個人情報の問題や風評被害という事に留意しすぎていると感じる。最優先されるべきは感染拡大を抑えることだろう。

各局の番組では医療専門家が出演し、いろいろな情報を出している。しかし、スポーツジムやデイサービスの具体名が出てこないので自分の身近に近づいていることが実感できていない。モヤっとした不安感だけが生まれている。

パンデッミックという言葉を知ってどのくらいになるだろう。2009年の新型インフルエンザの時に多く語られたと思う。その前にも鳥インフルエンザや2002年のSARSについても語られた。そこから今回に至るまでに厚生労働省、感染研、各自治体はどういう準備をしてきたのだろう?ダイヤモンドプリンセスの対応などとても準備していた対応とは素人には思えない。愛知県、名古屋市の広報対応を見ていても十分な議論がされた物とは思えない。そうした部分をマスコミは明らかにしていく役割がある。とりわけ地域のマスコミは地域の行政行動に注目していくべきである。現代社会は適切な情報公開をしないと不安だけが募っていく構造になっている。そのことにしっかり対応する行政、マスコミになっていかなければならない。そのためにも今回事例できちんとした追求、検証が必要だと思う。このエリアの今の報道に不満を感じる。

また、愛知県、名古屋市の感染に関する記者発表が他県と比べいつも遅く、21時ごろが多いと思う。夕方のニュース枠に間に合い情報が市民に届きやすくするというのも大事な行政サービスではないか?

柴垣邦夫