- 番組名:名古屋行き最終電車2021
- 放送局:メ~テレ
- 放送日時:2020年2月15日(月)24時15分~(30分)
第3話、このドラマのはまり役、六角精児が主演するドラマ。
中部国際空港近くの常滑ボートレースが舞台。ここは名鉄電車との位置関係はわかりやすく出ている。
六角演ずる宗太郎が工学部の女子大生と妙な縁でボートレースを楽しんでいるとそこに謎の客が登場、自分も負けているにもかかわらず負けてる六角と女子大生の2人に豪華な寿司を奢ってくれた。質量保存の法則でマイナスが大きければプラスも大きくなるという事を信じる謎の客をなんと怪優手塚とおるが演ずる。
謎の客は高校でゴルフ部を教えるコーチ。ついに18万円になる当たりボート券を手にするが、コーチは子供の保育施設に食事代の足しにと匿名寄付する。やっとプラスになったのにプラスをまたマイナスにもっていく謎の行動。
日頃エキセントリックな役を演ずる手塚が怪優ぶりを発揮しながらも心優しさがいい感じ。こうして力量のある役者が加わってくることが楽しみだし、プロデューサー冥利でもあるでしょう。
また工学部の女子大生役の小野莉奈が可憐。
またこのドラマにはいつからかスポンサーのサントリーが番組とコラボしたCMが制作されている。今回も全話にそれぞれ工夫の利いたオリジナルCM。CMの質にもこだわるスポンサーだから相当気は使うだろうが面白く仕上がっていた。素晴らしい。
ラーメン屋の番組評のところでも書いたが、この2作と他の3作とのドラマとしての質に落差があった。もちろん冒険はしていいのだが、ここだけはこのシリーズでは守りましょうという約束事が見えてくると良いと思う。それともあるのかなぁ?あるとしたら是非教えてほしい。
ともかく、名古屋局でドラマの印象が一番あるのはメ~テレだと感じている。かって東芝日曜劇場をやっていたCBCや今でもネット番組で毎週枠を持っている東海テレビよりも。やはり名古屋をはじめとする地元でこうした番組作りを頑張って続けている事はうれしい。今後も頑張ってもらう事を強く期待する。
柴垣邦夫