「タマげた実家グランプリ」と在名民放正月特番

  • 番組名:「タマげた実家グランプリ」と在名民放正月特番
  • 放送局:中京テレビ、CBCテレビ、メ~テレ、東海テレビ
  • 放送日時:2023年1月

いささか旧聞に属するのだが、在名民放の正月特番を振り返ってみたい。筆者は広域民放各局の特番を1つずつ選んで観てみた。これまで2つ、東海テレビのドラマ「ネバー・ギブアップ!竹島水族館ものがたり」とCBCテレビ「さまぁ~ず&ジュニアのコレって変じゃね!?」ついては既に感想を書いた。後の2番組については、しばらく放置してあったのだが、「タマげた~」は既に柴垣氏がここに書いているのでいいかな、と思っていたが、ウドちゃんの旅番組とまとめて観てみたので、感想を記しておきたい。

この4つの番組の他にも在名民放にはそれぞれ数本の年末年始特番があったが、4本の選択はあくまで筆者の個人的な理由でのものである。東海テレビのドラマは毎年観ているし、CBCはネットだし、ウドちゃんは在名局でともに20年の旅番組を持つ、ぐっさんとの旅ということ、そして最近自局制作番組が面白い中京テレビの特番ということも理由にあった。

この4本を観て改めて思うことは、「オモウマい店」をネットでヒットさせ、「PS純金」も視聴率を稼いでいる中京テレビの「タマげた実家グランプリ」が上手く「オモウマい」の鉱脈を生かして面白く作り上げ、一つ頭が抜けていたと感じたのだった。徹底したリサーチと現場主義、手間暇かかっている深みが面白さとなって番組に出ているのだ。「タマげた実家~」も4000人にリサーチし、ネタぎめをしたので、コーナーVの粒が揃っていて、撮れ高によってコーナーの長短も変化させている。スタジオのキャスティングも良かった。一方メ~テレの「ウドちゃんの旅してゴメン特別編」は共に20年を超える旅番組を持つ東海テレビ「ぐっさん家」の山口智充をキャスティングした。渥美半島を旅したのだが、流石に旅慣れた二人。出来のハズレはないものの番組としてはごく普通の出来。スペシャル感はあまり感じなかった。まあそうした番組なのだろう。

こうしてみると4本のうちではやはり「タマげた実家グランプリ」が一番面白かった。素人を使いリサーチをしっかりして「現場」にこだわりそこの「人間」を活かす手法はまだ鉱脈は堀り甲斐がありそうだ。実は先週から2回CBCテレビが深夜に「ハートフルワールド」という30分番組を放送した(する)のだが、1回目大阪・西成編を観た限りでは、「オモウマい」系鉱脈を目指している感じを受けた。1回目は面白く観たので、次回名古屋・錦編を観てまとめて感想を書いてみたい。書き散らかした感じとなったが、まとめて書いておきたかったので認めてみた。(KING)