放送日時:2024.8.20(火)19:00~20:55
放送局:東海テレビ
番組名:「祝1000回記念!ゴールデンだよ!ぐっさん家 博多華丸・大吉さんとぐ典の旅!」
先月、CXの情報番組が九段下のビデオリサーチを訪問取材していた。個人視聴率やタレント好感度調査についての説明もあり、ちょっぴりシビアだった。ふり返ればテレビの制作者たちは、30年くらい前から1分毎の視聴率データ(いわゆる1分計)を見てウケの良い(悪い)コーナーやその場面での出演タレントを確認し、次回以降の構成の参考にしてきた。今では一歩進んで即時入手できるデータを使い、生放送当日の反省会に活かしているようだ(例:めざましテレビ現場)。
自分も現役の頃「1分計」の分析から数字を稼ぐテクニックを模索したことがある。気づきの例としては「ゴールデンの情報番組では2分以内に話題を変えないと数字が落ちる」、「日曜午前の旅番組ではカット数を減らしてゆったり感を出した方がむしろ数字が安定する」など。視聴率競争に苦しんだ番組ほどこうしたセオリーに頼って編集機にかじりついた…(悲)。
そんなことを思いながら先日、ゴールデンタイムにぐっさん家1000回記念特番を生視聴してみた(通常は土曜夕方30分枠で放送)。ヒトや街を愛してやまないぐっさん特有のキャラは20年を経た今も魅力的だ。福岡でロケ番組を続けているというゲストの華大とも意気投合し、掛け合いが心地よい。今回の2時間スペシャルは自社制作番組にエールを送る英断であり、称賛に値する編成と思うが、敢えて言わせていただけるならもう少し短尺(1時間くらい)の方がよかったかも…。もう1ネタ足せば持ったとか、目新しいイベント企画を入れるべきだったという見方もあるが、元来の「ぐっさん家」の持ち味をそのまま生かそうとするならば、これほど長尺にしない方がよかったと思う。だって、美味いお弁当はたいてい腹八分のサイズですから…。理由をうまく説明できない自分が情けないので、その辺りは人間の欲求と満足度の関係に詳しい専門家に今後、学びたい。(未熟ですみません…。)
中島精隆