中京テレビ それって!?実際どうなの課

中京テレビ 
「それって!?実際どうなの課」 
毎週水曜日 2359~059

4月スタートの新番組を2週分見ての感想。視聴率がどうなのか気になる出来栄え。
面白げなタイトルだが中身が見えず、視聴してみると、世の中の気になるウマイ話を実際に試してみたらどうなのか、ということのようだ。
番組が何をやろうとしているかが、私には分からない。
ウマイ話はそんなにウマくない、というの常識ではないのだろうか。それが裏切られるなら、つまり、本当にウマイなら、面白いのだが。

番組はMCに生瀬勝久、レギュラーに博多華丸・大吉という豪華版。生瀬勝久という芸達者な俳優をMCに起用。
さすがに安定感はあり、番組進行に不安はないし、華丸大吉の二人のフォローもあるので鉄壁の配置。

番組は3部構成。第1週の1部は「ストックフォト」、携帯の写真で一攫千金はできるか。
2部はTVやネットで話題の店を調査する「バカヤロー飯」。森三中の大島美幸が寅さんの扮装でロケ。
3部はメルカリで不用品を売る。

第2週の1部は話題のマッチングアプリを使えば、どんなにもてない男でも美女と付き合える!?
2部は「バカヤロー飯」
3部は「巷のちょっと気になること」を徹底検証!として「栗」「うに」の棘ってどっちが痛いの?

インターネットで話題のテーマが多い印象。ストックフォトもマッチングアプリもそんなにウマイ話ではないことが実証される。
更にアプリの使用については断りもあったが、個人の責任、運用側の問題もあり、テレビで放送する際にはかなりの注意が必要だ。
実際に経験するのはタレントや芸人で、アプリを利用するには知識、テクニックやコツも必要。
今回はディレクターも登場しての演出だった。指導役や解説が必要で初心者が利用することが難しいこと、更にはコストの問題もある。

「バカヤロー飯」は大島美幸ありきのコーナーで彼女の芸人としての体当たりキャラクターとしゃべくりを活かして笑わせる。
いわば変わり種のグルメにトライするリポートなのだが、これはこれで成立している。実際どうなのかというよりは、これでどうだ、という感じ。

3部は2週で趣が違う。1週目のメルカリは登場する女優&モデルの緑川静香が実家にある不用品を売りまくっての成果で意外な額となった。
こんな物でも売れるのかという驚きもあったし、最後の親孝行でしっとりと終わらせる。
2週目の栗とウニは芸人の体験コーナーでこのままでは笑えない。

「実際どうなのか」というタイトルはキャッチーだとしても、「気になるウマイ話」という設定は正解なのだろうか。
まず、ウマイ話には罠があるし、放送で取り上げたインターネットものではメルカリも含めて経験者やアドバイスが必要。
このテーマだとコツやテクニックの解説をどう分かりやすく、面白く見せられるか。
そして成功例が無ければ、意外性がないし、カタルシスもない。
ウマイ話を求めるのは人情かもしれないが、これを品よく、気持ちよく、見せることができるかどうかが問われていると思う。
澤田健邦