2019年6月の懇親会

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今回は初めての試みだが、現役のテレビマン3人をゲストに迎えての懇親会。彼らは別々ののテレビ局だが、その局の先輩がテレビの旋風メンバーにいるため窮屈だろうし緊張するし、大変な事だったろうと推測する。

僕らにとって一番の関心は、このサイトが現場の人たちに読まれているか、番組づくりの励ましになっているかだが、それは「読んでいますよ、書かれていることは的を得ていますよ、優しい言葉も多いのでもっと厳しく指摘してもらってもいいのでは?」というのが懇親会冒頭、現役の人の意見。先輩を思いやった言葉にメンバー一同とりあえず安堵した。だんだん語気強くなり個別の番組づくりや制作姿勢に議論は進み、キャスターのあり方やディレクターの力量に話は進む。そしてテレビの旋風メンバーの思いは「育てる」という言葉がキーワードでいろいろな個別案件を語った。しかし、現役の人からは、育てるつもりで現場でいろいろ指摘するとハラスメントと言われそうな風潮もあり現実の難しさを語っていた。そこは難しいところだろうが、社内で注意されなくても社会で低い評価で終わるとすると当事者たちはどうなんだろう?将来面白い番組が作れるのか?そんな状況の時に番組批評を何の制約もなく語れる「テレビの旋風」はひとつの役割があるのかなぁと感じた。

全部で9人の懇親会で酒も入っているのでなかなか賑やかで話題はあちこち飛ぶが(とりわけOBと現役の社内事情は個別で盛り上がった)あっという間の3時間。お互いの理解はかなり進み議論の土俵は作れたように思った。3人のゲストの方に感謝する。

以下は僕個人の意見。

名古屋のテレビ局各社は株主総会もほぼ終わり、社長が3社代わられた。そしてテレビ局出身の社長がほとんどとなる。おそらく今までにはなかった状況。テレビ局を取り巻く状況は、ネット社会の進展により以前よりはるかに複雑で細かな難しい判断が素早く求められる時代。だから、テレビ業界の状況を深く知っている人が起用されているのかと感じる。テレビ局OB にしてみると良いテレビ番組、面白く為になる番組がこのエリアにたくさん放送されることが喜び。そのためには現場の状況をわかった経営者が指揮を取って切磋琢磨してもらう事は楽しみな事である。各社是非頑張っていただきたいし、番組の点では励ます事を主眼とした批評をすることで我々も微力ながらやっていきたいと思っている。

柴垣邦夫