(G帯進出版)「サンドウィッチマンのどうぶつ園飼育員さんプレゼン合戦 ~ZOO-1 グランプリ~」③(CBCテレビ:バラエティ)

  • 番組名:「サンドウィッチマンのどうぶつ園飼育員さんプレゼン合戦 ~ZOO-1 グランプリ~」(CBCテレビ:バラエティ)
  • 放送局:CBCテレビ(JNN系28局フルネット)
  • 放送日時:2021年11月30日(火曜日) 午後7時~午後9時

3作目にして、ついにゴールデンに進出、しかも2時間特番となったこの番組、制作はCBCクリエイションである。かつての仲間たちの奮闘が本当に嬉しい。もちろんCBCテレビ本社の編成の努力も大きいことは想像に難くない。何はともあれ、クリエイションのみんなに、おめでとうを伝えたい。(私事で申し訳ないが)。

TBSHPに記載のあるスタッフを紹介させて欲しい。

製作:
CBCテレビ
TBS

制作協力:
CBCクリエイション

編成:
柳沢光一郎

プロデューサー:
萩原雄太(CBCテレビ)
水谷 潔(CBCクリエイション)

総合演出:
壁谷公章(CBCクリエイション)

チーフディレクター:
澤木修司(CBCクリエイション)

この番組を制作するに当たっては、かつて日曜日の午後にやっていた当時とは視聴対象も変わるだろうし、何より1時間30分の番組を2時間にしなくてはならない。そのあたりから苦労が始まったはずだ。更に、G帯制作ということでのプレッシャーもあっただろう。結論から言うと、それらの壁を吹き飛ばして、筆者はまたまた2時間楽しませてもらった。これは身びいきではなく、本当に面白かった。隣で観ていた家人も楽しんでいた。なにより視聴率も良かったと聞く。

全国30箇所の動物園の飼育員さんをリモートで結び、【「貴重!偶然撮影した動物映像部門」「ワールド!びっくり部門」「振る舞いが人間のような動物部門」「イケメンチーター部門」の全4部門のプレゼンがおこなわれ、全国の飼育員さんたちからの投票でグランプリが決定する。グランプリを受賞した園には、肉や野菜など、動物たちの大好物が贈呈される。園自慢の動物たちのために、大奮闘する飼育員さんたちも見どころだ。】(TBSHPより)というのはこれまでと変わらない。その間に小ネタとして、飼育員さんの苦労話、自慢話が挿入されるし、ネタによってはお笑いタレントが取材に出かけるものもあり、2時間、何とか視聴者を飽きさせない工夫が展開されていく。筆者が一番気に入ったのは「イケメンチーター部門」だった。ほんとにいろんな顔つきがあるんだなあ、と素朴に感心したのだった。そして、それぞれの部門の優勝者にプレゼントされる「エサ」のチョイスが振るっている。コーナーのオチ的役目を務めていると見た。

冒頭に「偶然撮れた映像」を持ってきたのは正解。作為のない無垢な動物の動きは、心に響くものだ。(個人的には子熊の列車が好きだった)更に今回は世界の4箇所の動物園を結んだのも良かった。ビヨンセの歌を歌うインコには受けた!また中国のパンダ園での子供パンダの勢揃いシーンも悶絶的に可愛かった!そして何より飼育員さんの苦労話が聞けるのがこの番組の良さだろう。単に動物好きでは済まない努力と精進が要求されているのが分かった。

3作ともメイン司会を務めてきた高感度の高いサンドウィッチマンの番組VTRに対するボケとツッコミもナイスであった。

思えばコロナ禍の中で始まったコロナ禍が生んだアイデア番組といえるだろう。コロナを逆手に取ってヒット番組に仕立て上げたアイデアは素晴らしかった。また殺伐とした世の中で、何の打算もない動物たちの仕草を見るのは本当に心なごむ。だから最近は動物もの、赤ちゃんものが多いのだろう。この番組、まだまだ行けそうだ。スタッフ、頑張れ!

最後に一つだけ苦情を言わせて欲しい。CBCテレビ夕方の「チャント!」の中で、シリーズでこの番組の面白いネタを事前に番組PRを兼ねて紹介しいた。初見の面白さ、驚きについて筆者は減じた。事前に番宣をするのは当然だろうが、もう少し、考えて放送してくれないだろうか。

いや、CBCクリエイションのスタッフ諸君、お疲れさまでした。面白かったよ!(KING)