「おぎやはぎのハピキャン~キャンプはじめてみました~」(メ~テレ:情報・バラエティ)

  • 番組名:「おぎやはぎのハピキャン~キャンプはじめてみました~」
  • 放送局: メ~テレ
  • 放送日時:2020年1月22日(水曜)24時30分~25時

キャンプがブームとなってだいぶ経つ。普通のキャンプからグランピングやキャンピングカーを使ったものまで多彩なレジャーがニュースや情報番組でも紹介されている。お一人様キャンプなんていうのもあるそうだ。

そうしたキャンプのノウハウやグッズ、楽しみ方を伝授し一緒に楽しんじゃおう、という趣旨の番組がこれだ。以前中日新聞芸能欄に載っていたことがあり、一度観てみようと思っていたところたまたまチャンスが回ってきた。パイロット版を経て週イチレギュラーになってからもう半年以上経過しているのかな。HPを観ると既にいろんな楽しみ方が提示されている。これらは動画配信サイトGYAOでも観ることができる。メ~テレ系10局ほどにも番販されている。

観て分かることだけど、極めてYou Tube的な作りである。一箇所のロケでカメラも多くない。スポンサーのJEEPを画面のどこかに配することでペイドパブ的お金が出ているのかも知れない。

22日の放送は組み立て式の薪で火をキープしておく装置(寡聞して名前を知らない)の紹介と使い方、この回のインストラクター役の「たけだキャンプ」という方の肉の焼き方のノウハウとグッズ紹介、トリビアなどを紹介していた。前半はややグダグダ感が漂っていたが、後半のステーキBBQの下りはキャンプをやらない筆者も興味深く観た。

紀州備長炭はキャンプには向かない、などや、指を使った肉の硬さの確認法とか、「なるほど」なトリビアが仕入れられた。夜寝る前にほんわかと観るにはいい感じの雰囲気を持った番組だな、と感じた。あえて締まりのないような、ゆるーい演出にしているのかな、とも感じ取られる。

かつてメ~テレには「Let’s ドン・キホーテ」やCBCには「野遊大全」というなかなか良いアウドドア番組があった。本番組のキャンプはジャンルを絞っているので比較にはならないかも知れないが、屋外でロケした番組は、スタジオで収録されたもとは違う開放感を持つ。ロケは天候の問題があったり大変だろうが、この番組、画面的にそう広がりのあるタイプのものではないが、是非頑張って継続して貰いたい。(もう少し演出的に締めるところは締めた方がいいかもしれない)MCのおぎやはぎの「脱力系」の存在と笑いがこの番組に合っていると思う。

ただ、一つ危惧するのはYou Tube的番組制作が地上波テレビにとって、幸か不幸か、という点。You Tube(GYAO)で観られれば別にテレビを観なくてもいいじゃん、となり自らの価値を低めてしまわないか、いや、放送局のことだから、地上波、ネット、番販の中でリクープ構造を抜け目なく構築しているのかもしれない。それが発展し、地上波に戻ってくるなら幸いである。

また観てみたい番組だった。(KING)