中京テレビ「それって!実際どうなの課」

  • 番組名:それって実際どうなの課
  • 放送局:中京テレビ
  • 放送日時:2024年3月29日(水)23時59分~
  •   毎週水曜深夜全国ネット

改編期でいろいろな番組が終わったり、始まったり。そんな中でこの番組も5年を全うし今回が最終回。

しかし番組はしれっと始まる。この番組の最大の話題を作り「ワイルドスピード森川」という称号を生んだ女優の森川葵が数々の凄技チャレンジを成功させてきたのだが、まだ成しえなかった極難の課題を二つ何としても成し遂げようとするドキュメントが今回のネタ。森川が「バスケットボールの空気穴にダーツを突き刺すチャレンジ」と「フライングディスクで6ミリのマッチ芯に火をおこすチャレンジ」をしているさなかに「番組が終わる」という告白がわずかにあった程度。

相変わらずのあきらめないチャレンジ精神と天性の運動神経と勝負運で森川はこの二つの難関をやり遂げる。こんなにかわいらしい女優がこんなに完遂させていくとは「それって!実際どうなのか?」なんだが、嘘偽りなく実直にこの番組は事実だけしか放送しないので間違いなくやり遂げたのだ。

5年前の番組スタート時に、僕はこの番組に大きな不安を感じていた。実力もあり上り調子で勢いのある華丸大吉をスタジオレギュラーとし、生瀬、大島という組み合わせ。トークを生かさない手はないと思ったのに、番組はひたすら検証していくVTRがメイン。彼らのトークはほとんどなくあまりにもったいない。視聴者の期待と番組の作りが違うのではと思ったが、結果そうではなかった。

放送を続けていく中で「番組がカラダを張って時間をかけて調べていく」スタイルを徹底した。

たしかに時間はかかったがどんどんヒット企画が生まれていった。「スマホで家の不用品を売る」という企画でフリマアプリの実際を勉強したし、狩野英孝が「駐車難関場所での車の幅寄せ」はめちゃ凄腕だし、チャンカワイやザ・たっちが話題のダイエットや健康神話を実体験して食事を食べまくり検証するのもしっかりやっていた。アキラ100%のハードワークも好きだった。極めつけは何といっても「ワイルドスピード森川」。彼女の腕と度胸のおかげでゴールデンでも何度かスペシャル番組が成立した。

ともかくいろいろな「気になるうまい話」を人、時間、手間を惜しまずしっかりやっていた。今の時代こういう妙な徹底した真面目さが大切だという事を実証してくれた。そして、決してタレントに頼らず企画で見せていくんだという強い信念がスタッフに共有されていた。

企画立案者でプロデューサーの簔羽くんは名古屋ローカルのボイメン冠番組「ボイメン☆騎士」でも汗と涙と根性を売りに番組制作し、成功させていた。かたくなに汗臭い番組を作るテレビマンだ。

MCの生瀬さんが番組最後に「スタッフの企画に対する熱意と真実しか出さない番組の姿勢」をほめてくれていた。ありがたい話だ。

僕の最初の危惧など吹っ飛ばし、強い信念をやりきったスタッフのみなさん、お疲れ様でした。

柴垣邦夫